こんにちは。派遣事業の許可更新手続きを専門にしている社会保険労務士の東谷です。
以前、派遣許可の更新について解説する記事を書きましたが、今回は、更新にまつわるよくあるご相談をQ&A形式でまとめました。
更新は数年に一度とはいえ、失敗が許されない大切な手続きです。ご自身の会社の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
Q1. 派遣の許可に期限はありますか? 何年ごとに更新ですか?
A. 期限があります。
最初の許可の有効期間は3年、その後の更新は5年ごとです。この期間を過ぎるまでに更新の手続きを済ませていないと、許可は失効してしまいます。更新は自動ではありませんので、ご自身で期限を管理しておく必要があります。
Q2. 更新の手続きは、いつまでに行えばいいですか?
A. 更新の手続きは、有効期間の満了日の3か月前までに終えておく必要があります。
「満了日まで」ではなく「3か月前まで」ですので、思っているより早めに動く必要があります。
準備そのものは、目安として満了の半年ほど前から始めておくと安心です。労働局から更新のお知らせが届くこともありますが、届いてから準備を始めるのでは間に合わないことが少なくありません。
Q3. 更新は、書類を出すだけですか? 何か確認されますか?
A. 更新は、単なる書類の提出ではなく、許可の要件を改めて満たしているかを確認される手続きです。
特に、資産に関する要件、キャリア形成支援制度、派遣元責任者の要件(3年以内の講習受講など)、教育訓練の実績といった点が確認されます。「前回問題なかったから今回も大丈夫」とは限らない点に注意が必要です。
Q4. 資産の要件を満たせそうにない場合、更新できないのでしょうか?
A. 資産要件は、更新でつまずきやすい代表的なポイントです。基準となる資産額や現金・預金の額が、事業所の数に応じた基準を満たしている必要があり、これは直近の決算の状況で判断されます。資産要件を満たせない場合は、派遣事業の許可の更新はできません。
基準を満たせない場合でも、公認会計士等による書類を用意することで対応できる場合があります。ただし、こうした対応には時間がかかりますので、早めに決算の状況を確認し、満たせない恐れがあれば前もって手を打つことが大切です。
Q5. 更新を忘れて期限が過ぎてしまったら、どうなりますか?
A. 更新が間に合わず許可が失効すると、その時点から派遣事業を行えなくなります。
派遣中の労働者や取引先にも大きな影響が及び、事業の存続そのものにかかわる事態になりかねません。「うっかり忘れていた」では取り返しがつかないため、期限の管理と早めの準備が何より大切です。
Q6. 更新の準備は、いつから、何を始めればいいですか?
A. 目安として満了の半年ほど前から、「期限の確認」「要件を満たしているかのセルフチェック」「必要書類の洗い出し」を始めるのがおすすめです。特に資産要件にかかわる決算の確認は、早めに行っておくと安心です。提出書類は数も多いので、チェックリストを使って一つずつ確認していくと、抜け漏れを防げます。
おわりに
派遣許可の更新は、頻度は少なくても、失敗が許されない手続きです。「次の更新はいつだったか」「今の状態で要件を満たせているか」に少しでも不安があれば、早めに点検しておくことをおすすめします。ご不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
このnoteでは、これからも派遣・請負・フリーランスにまつわる実務の話を、分かりやすくお届けしていきます。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。更新の要件や手続きの詳細は、事業所の状況や管轄の労働局により異なります。具体的な手続きにあたっては、当事務所にご相談ください。
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